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受賞作品 感想文部門


  鳥取県議会議長賞
「まほうのじどうはんばいき」をよんで

北村 藍子
米子市立就将小学校1年


「まほうのじどうはんばいき」 金の星社


 こうへいは、「あなたのみかた」というふしぎなじどうはんばいきから、ほしいものや、ひつようなものをつぎつぎともらって、これこそ「ぼくのみかた」だと思っていました。だから、はんばいきがきえてしまったとき、おかあさんのせいだと、おかあさんをうらみました。でも、ゆうだちのあとにのこった七いろの大きなにじをみながらかんがえました。はんばいきがきえたのは、おかあさんのせいではなく、ぼくがなんでもかんでもはんばいきにたよりすぎていたからかな。このままでは、ひとりじゃなんにもできないにんげんになってしまうとおもったからかな。

 わたしは、「あなたのみかた」というのは、なんでもかんでもほしいものをあげるといういみではなくて、こうへいのことをかんがえてこうどうするという意味だとおもいました。

 わたしはどうかなと、かんがえてみました。わたしのばあい、「あなたのみかた」というはんばいきは、おかあさんです。わたしは、一人っこなので、べんきょうでも、ピアノのれんしゅうでも、わからなくなると、すぐに、

「かあちゃん、わからん。はやくきて。」

といいます。おかあさんがすぐにきておしえてくれないと、ひっぱったり、おこったりしていました。そんなとき、おかあさんは、いつも、

「かあちゃんにたよってばっかりだったら、いつまでたっても一人でできないよ。すこしは、じぶんでかんがえてごらん。」

といいます。わたしは、おかあさんがすぐにきてくれないのは、いそがしいからだとおもっていたけど、この本をよんで、ほんとうは、わたしのためかなとおもいました。これからは、わからないことがあっても、ちょっとはひとりでやってみようとおもいます。わたしも、はんばいきをすこしのあいだおやすみにします。こうへいにまけないように、がんばります。

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主   催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛 鳥取支社
協   賛 鳥取県教科図書販売株式会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会、金の星社、くもん出版、そうえん社、汐文社、福音館書店、ポプラ社、理論社、光村教育図書

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