トップページ


過去の作品
   ・第21回
 ・第22回
 ・第23回
 ・第24回
 ・第25回
 ・第26回
 ・第27回
 ・第28回
 ・第29回
 ・第30回
 ・第31回
 ・第32回
 ・第33回
 ・第34回
 ・第35回
 ・第36回
 ・第37回
 ・第38回
 ・第39回
 ・第40回
 ・第41回
 ・第42回
 


受賞作品 感想文部門


  鳥取県議会議長賞
「たいせつな友だち」を読んで

蓮佛 藍子
鳥取市立河原第一小学校3年


「たいせつな友だち」くもん出版


 人のことをわらったり、からかったりしないし、やさしくしてくれる。いろいろなことをしんじてくれる。かなしいとき、こまったときにみかたになってくれたり、はげましてくれたりする。わたしは、それが大切な友だちだと思う。

 ケイトは初め、ステファニーはダサい子だと思っていた。でも、話をしてみたらダサい子じゃないと思った。同じ本をたくさん読んでいたこと。図書館で小さい子に、自分の作った物語を読み聞かせていたこと。しゃっくりの止め方を教えてくれたこと。話をしてみて初めて分かった。それまでは、ほかの友だちと同じように、ステファニーをダサいと言って、ちかづきもしなかった。人のよさは、話をしてみて初めて分かることがたくさんあるのだと思った。

 わたしにも、まだあまり話したことのない友だちがいる。きっと話をしたり、いっしょに遊んだりすることで、もっともっとその人のいいところが分かるのだと思う。ケイトもそんなふうに、ステファニーと大切な友だちになっていったんだと思う。それなのに、ステファニーが病気になってしまうなんて、せっかく友だちになったのに、どうしてステファニーだけがならないといけないんだろうと、ケイトはたまらない気持ちだったと思う。だからケイトは、ステファニーのために自分ができることを考えて、丸ぼうずにしたんだと思う。わたしだったらできないと思う。だれかのためにそこまでやるゆう気がないからだ。

 わたしは、お父さんとお母さんに、そんな大切な友だちがいたか聞いてみた。二人とも、そこまでの友だちはいなかったと言った。でも、大切なものはあると言った。それは、わたしたち家族のことだった。お母さんは、もしわたしが病気になったら、かわりに病気になってやりたいと思うし、自分の命と引きかえに、子どもの命が助かるのなら、自分の命はおしくないと思っているそうだ。この話を聞いてわたしは、ケイトにとってステファニーは家族と同じぐらい大切な友だちなのだと思った。

 初め、わたしは「たいせつな友だち」というのは、ケイトにとっての友だちのことだと思っていた。でも、読んでいくうちにステファニーにとっても、ケイトが大切な友だちになっていたことがわかった。なぜなら、ステファニーのかく物語は、ケイトとステファニーにそっくりだったからだ。二人はおたがいを思い合う大切な友だち同士なんだと思う。

 ケイトは生まれてきた妹を、ステファニーの命の生まれかわりだとしんじて、大切にかわいがっていくと思う。

 わたしはこの本を読んで、大切な友だちというものが少し分かった気がする。クラスのみんなとなかよくしているけれど、これからもっともっと話をしたり遊んだりして、友だちのいいところを見つけて、大切な友だちをふやしていきたい。


<< 受賞者のみなさん一覧へ

主   催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛 鳥取支社
協   賛 鳥取県教科図書販売株式会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会、金の星社、くもん出版、そうえん社、汐文社、福音館書店、ポプラ社、理論社、光村教育図書

本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
すべての記事・写真の著作権は新日本海新聞社に帰属します。

トップページへもどる