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受賞作品 感想文部門
「たいせつな友だち」を読んで
蓮佛 藍子
鳥取市立河原第一小学校3年
「たいせつな友だち」くもん出版
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人のことをわらったり、からかったりしないし、やさしくしてくれる。いろいろなことをしんじてくれる。かなしいとき、こまったときにみかたになってくれたり、はげましてくれたりする。わたしは、それが大切な友だちだと思う。
ケイトは初め、ステファニーはダサい子だと思っていた。でも、話をしてみたらダサい子じゃないと思った。同じ本をたくさん読んでいたこと。図書館で小さい子に、自分の作った物語を読み聞かせていたこと。しゃっくりの止め方を教えてくれたこと。話をしてみて初めて分かった。それまでは、ほかの友だちと同じように、ステファニーをダサいと言って、ちかづきもしなかった。人のよさは、話をしてみて初めて分かることがたくさんあるのだと思った。
わたしにも、まだあまり話したことのない友だちがいる。きっと話をしたり、いっしょに遊んだりすることで、もっともっとその人のいいところが分かるのだと思う。ケイトもそんなふうに、ステファニーと大切な友だちになっていったんだと思う。それなのに、ステファニーが病気になってしまうなんて、せっかく友だちになったのに、どうしてステファニーだけがならないといけないんだろうと、ケイトはたまらない気持ちだったと思う。だからケイトは、ステファニーのために自分ができることを考えて、丸ぼうずにしたんだと思う。わたしだったらできないと思う。だれかのためにそこまでやるゆう気がないからだ。
わたしは、お父さんとお母さんに、そんな大切な友だちがいたか聞いてみた。二人とも、そこまでの友だちはいなかったと言った。でも、大切なものはあると言った。それは、わたしたち家族のことだった。お母さんは、もしわたしが病気になったら、かわりに病気になってやりたいと思うし、自分の命と引きかえに、子どもの命が助かるのなら、自分の命はおしくないと思っているそうだ。この話を聞いてわたしは、ケイトにとってステファニーは家族と同じぐらい大切な友だちなのだと思った。
初め、わたしは「たいせつな友だち」というのは、ケイトにとっての友だちのことだと思っていた。でも、読んでいくうちにステファニーにとっても、ケイトが大切な友だちになっていたことがわかった。なぜなら、ステファニーのかく物語は、ケイトとステファニーにそっくりだったからだ。二人はおたがいを思い合う大切な友だち同士なんだと思う。
ケイトは生まれてきた妹を、ステファニーの命の生まれかわりだとしんじて、大切にかわいがっていくと思う。
わたしはこの本を読んで、大切な友だちというものが少し分かった気がする。クラスのみんなとなかよくしているけれど、これからもっともっと話をしたり遊んだりして、友だちのいいところを見つけて、大切な友だちをふやしていきたい。
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