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受賞作品 感想文部門
「ムカシのちょっといい未来」を読んで
横山 ひとみ
琴浦町立八橋小学校4年 「ムカシのちょっといい未来」福音館書店 |
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読み終わった時、最後の「また学校が始まったんだ」という言葉から、むさしの笑顔がうかびました。むさしが元気よく学校に行っている様子がうかび、私も笑顔になりました。
むさしの家はゆうれい通りのパン屋です。あまり売れていませんでしたが「ナスミソパン」がヒットして、テレビまで来ました。大喜びのむさしに対し、お父さんは作ることさえやめてしまいます。おまけに三上のパン屋にそのアイディアをとられてしまいました。むさしははらをたて、お父さんや三上とけんかをしたあげく、骨折をしてしまいました。むさしが、こんなにはらをたてたのは、自分の家のことを考え大切にしているけれど、お父さんの気持ちが分かっていなかったためだと思いました。
私も下のお兄ちゃんとよくけんかをします。ちょっとしたことで毎日のようにけんかをしてしまします。この本を読んで、私の家と似ているなあと思いました。けんかをしておちこんだとき、おばあちゃんと奈々がむさしをむかえに来てくれたように、私もおばあちゃんやお母さんが話を聞いてくれるところもよくにているなあと思いました。
私が一番心に残った言葉は「七時を過ぎた空は、あい色にそまりかけていた」という文章です。あい色の空をながめながら心を落ち着かせたむさしは、おばあちゃん、奈々、お父さんの気持ちにふれ、気づき始めます。お父さんが、自分のためにも家族を守るためにも一番よいと考えてパン屋になったこと、発明パンで客の反応を楽しんで仕事をしていることがむさしに分かりました。ちゃんと話をして、お父さんの気持ちが分かってよかったなと思いました。
わたしは、この本を読んで、小さいころによく聞いた「わたしと小鳥とすずと」のうたを思い出しました。そのうたのように、いやはやも、ポーティアも、バグもビジューも、みんな一人一人ちがうということは、すてきなことなんだと思いました。わたしにも、ポーティアや、バグやビジューのような友だちができるといいです。そして、わたしも、ポーティアみたいに、友だちが、なにかできないことがあって、からかわれて、かなしんでいる時は、からかった友だちに、その友だちのいいところを教えてあげられるような人になりたいです。こんなこともできるよ、あんなこともできるよと、いっぱい教えてあげたいです。
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