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受賞作品 感想文部門
「ゆう気のおまじない」
宮脇 さら良さん
鳥取市立大正小学校1年
「つるかめ つるかめ」(あすなろ書房) |
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わたしはとってもこわがりです。おばけ、はっぴょうかい、さかなのほね。そんなこわいときのおまじないがこの本には出てきます。「くわばら、くわばら」「つるかめ、つるかめ」「ちちんぷいぷい」そして「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。わたしのおまじないは「おとうさん、おかあさん」です。こころの中でよぶとむねがすうっとしてゆう気が出ます。
小学校に入ったばかりのころ、こころの中でまい日おまじないをいっていました。わたしのくみには、ようちえんからのともだちが一人もいなかったので、おとうさんは、学校にいくまえにわたしをぎゅっとだっこしてくれていました。それはいまもつづいています。
きゅうしょくにさかなが出たとき、ほねがのどにささるのがこわくても、小学校ではだれにもいえません。それはコロナのせいです。ようちえんではともだちとむかいあってたべていましたが、小学校ではまえをむいてだまって一人でたべないといけないからです。きゅうしょくにさかなが出るとむねがちくちくして、ほねをとる手がぶるぶるふるえます。でもともだちがふえてはなしができるようになると、こころがらくになりました。いまはほかのくみや上学年にもともだちができて、おしゃべりするとたのしさでからだがいっぱいになり、おまじないはいらなくなります。はやくともだちとつくえをくっつけたいです。
おまじないがひつようなときがだれにでもあります。じしんには「まじゃらく、まじゃらく」。大かぜには「とーしー、とーしー」。こまったら「つるかめ、つるかめ」。おとなのこころにもゆう気をくれるのがおまじないです。だから、こわがりでもいいのです。わたしは小学生になってはじめてのことにであうたびに、おまじないにゆう気をもらいました。らい年は二年生。一年生の中にわたしみたいなこわがりがいたら、いってあげたいです。こわがりでも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」って。
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