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わたしは、とむくんはみどりのマフラーがとんでいってしまったので、こまっていないかなあとしんぱいしています。 とむくんは、みどりのマフラーのおかげでいろんなことができるようになったからです。大きないぬもこわくなくなりました。はしるのがはやくなりました。よしはるくんにも大きなこえがだせました。よる、ひとりでもこうえんにいけました。スーパーにかいものにもいけました。 わたしは、とむくんがみどりのマフラーをまくと、大すきだったとうさんが、とむくんのそばにいっしょにいてくれて、「がんばれ、とむくん」とおうえんしてくれたんだとおもいます。そのおうえんのおかげで、とむくんはゆうきがでたんだとおもいます。 わたしにも、ゆうきやげんきのでるまほうがあります。それは、おとうさんとおかあさんにだっこしてもらうことです。うんどうかいの日とじきゅうそう大かいの日、わたしはおとうさんにだっこしてもらってから学校にいきました。おとうさんは、「よっ」といって、わたしをだっこしてぎゅっとしてくれました。おとうさんにだっこされると、あったかくなってがんばってはしろうと、にくにくパワーがでてきました。おかあさんには、おねえちゃんとけんかしておとうさんにおこられたとき、だっこしてもらいます。おかあさんにだっこしてもらうと、すっきりしてなみだもとまってしまいます。まほうみたいです。 とむくんは、みどりのマフラーがなくなっても、げんきでゆうきのある子になりました。ほんとうにつよい子になったんだとおもいます。でも、わたしはまだまだこのまほうがいります。 わたしが、とむくんみたいにまほうがいらなくなるのは、いつかなあとおもいます。 << 「受賞者のみなさん」一覧へ |
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