− 戦 評−
2013/10/07
「第33回日本海駅伝」は6日、倉吉市営陸上競技場を発着点とする7区間42・195キロで行われ、高校総合の部は豊川工Aが2時間7分51秒で7年ぶり3度目の優勝を飾った。
豊川工Aは当初、先頭を行く山梨学院大付を、3、4位の位置で追いかけるレース展開。30秒以上の差をあけられることなく常に食らい付いて粘り、4区山田で逆転し、そのまま逃げ切った。2位には終盤、徐々に順位を上げた大牟田A。3位には鹿児島実が入った。
鳥取県内高校の部は、1区から3区までは米子松陰がリードしたものの、鳥取育英の4区竹村がひっくり返し、首位を譲ることなくゴールした。
一般の部は自衛隊米子が全区間で区間賞を奪う圧倒的な地力を見せつけて8連覇した。
豊川工 粘って逆転
−高校総合−
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高校総合 豊川工Aの4区山田(左)がトップに立って、5区鈴木奏にたすきリレー |
【評】レース前半に先頭集団の好位置をキープし、後半に後続を突き放した豊川工Aが逃げ切った。
豊川工Aは1区富安が競り合いから振り落とされることなく、4位でたすきリレー。1年の2区鈴木貴は順位を維持、3区城越が3位と、絶好のポジションでレースを折り返した。4区山田が中継所手前で首位に立つと、後の区間も後続の追い上げを振り切った。
2位の大牟田Aは、1、2区が8位とやや出遅れたが、終盤までにじりじりと差を詰めた。最終区までに3位に押し上げ、7区有馬が2位でフィニッシュした。3位の鹿児島実業は3、5、6区で2位になったものの、最後に大牟田Aにかわされた。4位に倉敷A、5位に西京Aが入った。
高校総合区間賞 |
1区 | 上田健太(山梨学院大付A) | 29分50秒 |
2区 | 中畑 亮人(伊賀白鳳A) | 8分34秒 |
3区 | 田中 龍太(鹿児島実) | 24分23秒 |
4区 | 鹿嶋 隆裕(倉敷A) | 24分48秒 |
5区 | 中村 耕司(大牟田A) 藤長 博文(西脇工A) 鍋島 基(桂) | 8分46秒 |
6区 | ポール・カマイシ(世羅A) | 14分0秒 =区間新 |
7区 | 中島 大就(世羅A) | 15分2秒 |
鳥取育英3年ぶりV 米子松蔭2位 追い上げ届かず
−県内高校−
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県内高校 4区竹村からたすきを受けた小阪(右)が区間賞の走りでリードを広げる |
【評】4区で逆転に成功した鳥取育英が3年ぶりの優勝を果たした。
鳥取育英は2位でたすきを受けた4区竹村が中盤にスパートをかけて1位に浮上。その後、5区小阪と7区小坂が区間賞を奪う力走で2位との差を広げた。
2位の米子松蔭は1区東島と2区山下が区間賞でたすきリレー。2位でたすきを受けた6区浜川が区間1位を奪う力走をみせたが、及ばなかった。
3位の八頭Aは3区山本が区間賞の走りで上位2チームを猛追したが、序盤についた差を詰め切れなかった。
鳥取県内高校区間賞 |
1区 | 東島 清純(米子松蔭) | 31分37秒 |
2区 | 山下 智也(米子松蔭) | 9分1秒 |
3区 | 山本 伸輝(八頭A) | 25分34秒 |
4区 | 竹村 彪(鳥取育英) | 25分50秒 |
5区 | 小阪 真輝(鳥取育英) | 9分4秒 |
6区 | 浜川 駿(米子松蔭) | 16分2秒 |
7区 | 小坂 諒平(鳥取育英) | 16分3秒 |
自衛隊米子8連覇 布勢AC2位、鳥取NAC3位
− 一 般 −
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一般 故障のブランクを乗り越え、2年ぶりに出場した自衛隊米子5区の田中(右) |
【評】自衛隊米子が圧巻の8連覇を達成。全区間で区間賞を獲得するなど他チームを寄せ付けず盤石のレース運びを展開した。
自衛隊米子は1区の池本と2区の向原がともに2位に約30秒差をつけて序盤で主導権を握ると、独走態勢のままゴールした。
布勢ACは、3区の池本が後続に1分近い差をつけて2位に浮上。8大会連続の2位を守った。
3位の鳥取NACは1区徳安が作った貯金を後続が守り抜いた。
一般区間賞 |
1区 | 池本 大介(自衛隊米子) | 32分8秒 |
2区 | 向原 佳和(自衛隊米子) | 9分1秒 |
3区 | 森下 真基(自衛隊米子) | 26分51秒 |
4区 | 安松 信晃(自衛隊米子) | 26分16秒 |
5区 | 田中 健(自衛隊米子) | 9分16秒 |
6区 | 西尾 武士(自衛隊米子) | 15分52秒 |
7区 | 原 真一(自衛隊米子) | 15分53秒 |
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