− 有力校 話題校−
「第33回日本海駅伝競走大会」(鳥取陸上競技協会、新日本海新聞社主催)と「南部忠平杯第28回くらよし女子駅伝競走大会」(倉吉市、鳥取陸上競技協会、新日本海新聞社主催)が6日、倉吉市営陸上競技場を発着点に開かれる。昨年の全国高校駅伝で男子が優勝、女子も準優勝した豊川(愛知)や、男子で8回の最多優勝を誇る西脇工(兵庫)など有力校、話題校が多く出場する。都大路を想定した激しいレースが予想され、熱いドラマも生まれそう。注目のチームを紹介する。
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都大路へ「力出し切る」
佐久長聖高(長野)
2013/10/2
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全国高校駅伝で入賞を目指す佐久長聖のメンバー=佐久総合運動公園陸上競技場 |
長野県代表として15年連続、都大路を走る常連校。うち13回が入賞で、2008年には全国制覇も果たした。一昨年、昨年と入賞を逃しているが、11年ぶりの日本海駅伝出場をステップに、強豪復活を狙う。
新チーム結成から間もない2月の西脇多可新人駅伝。昨年の都大路上位校を抑えて優勝し、「ことしの佐久長聖は面白い」と注目を集めた。
寮生活を送る駅伝部の部員は早朝5時半に起床し、日課の朝練習へ向かう。10年まで13年間監督を務めた両角速東海大駅伝部監督が自ら重機を動かして整備した1周600メートル、高低差10メートルの土と砂のクロスカントリーコースを走り、背中や腰、太もも裏の筋肉を鍛える。
放課後も、以前は約1時間かけて群馬県の競技場に通っていたが、今春、学校から6キロほどの場所に陸上競技場が完成し、夕暮れまで走り込みを続けられるようになった。
練習環境が飛躍的に向上し、昨年の都大路4区4位の春日千速(3年)らが着実に力をつけてきた。河北中から同校に進んだ井上錬(1年)も「全国トップレベルの選手の中で上を目指し、感動を与えられるような走りをしたい」と頑張っている。
日本海駅伝は都大路に向け、チームの仕上がりを試す場。主要区間を走る予定の藤木悠太(3年)は「積極的なレースをして力を出し切りたい」と意気込み、就任3年目の高見沢勝監督も「強豪校を相手に、どんな走りができるか」と11年ぶりの日本海出場を楽しみにしている。
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【プロフィル】1964年開校の私立高校。95年、長野県内初の中高一貫校となり、校名を佐久長聖に改めた。スポーツが盛んで、駅伝の他、男子スケート部はインターハイで5度の総合優勝。野球部は春夏合わせて甲子園に6度出場している。女子バスケットボール部も強豪として知られ、柔道、剣道、水泳も全国大会で活躍している。 |