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特集一覧

2024

vol182里地里山の魅力発信 2024/8/30
vol181とっとりエコ検定 2024/7/30
vol180災害に強い「走る蓄電池」 2024/6/30
vol179地球と人に優しい暮らし 2024/5/30
vol178脱炭素経営に導く 2024/4/30
vol177とっとりエコ検定 2024/3/31
vol176脱炭素地域先行モデルに 2024/2/28
vol1752050年脱炭素社会実現へ 宣言自治体の取り組み紹介 2024/1/25

2023

vol174学校の取り組み紹介 2023/12/25
vol173とっとりエコ検定 2023/11/28
vol172脱炭素へ 見直される薪の価値森林資源の有効活用 2023/10/30
vol171高断熱、省エネで快適住まい 2023/9/29
vol170脱炭素社会 環境対応車の普及・拡大へ 2023/8/27
vol169とっとりエコ検定 2023/7/26
vol168異常気象に備える 2023/6/25
vol167再エネの主力電源化に向けて 2023/5/28
vol166地域の環境保全 身近にできること 2023/4/26
vol165とっとりエコ検定 2023/3/29
vol164「食品ロス」削減推進 2023/2/25
vol163学校の取り組み紹介 2023/1/27

2022

vol162海洋ごみ 実態把握 2022/12/26
vol161とっとりエコ検定 2022/11/28
vol160進む「食品ロス削減」対策 2022/10/25
vol159エコとファッションの両立 2022/9/28
vol158子どもに住まいの教育を 2022/8/29
vol157とっとりエコ検定 2022/7/29
vol156環境に優しい車社会 2022/6/28
vol155森林や里山の保全、活用 2022/5/28
vol154再エネ普及へ活発化 2022/4/26
vol153とっとりエコ検定 2022/3/27
vol152エコツーリズムの推進 自然観光資源を生かす 2022/2/25
vol151脱炭素社会の実現へ カーボンニュートラルに挑む自治体 2022/1/31

2021

vol150省エネ住宅で快適な暮らし 2021/12/27
vol149暮らしで未来を変える〜エシカル消費のススメ〜 2021/10/26
vol148環境に優しい車の普及へ 2021/9/26
vol147環境配慮型ビジネスへ 2021/8/26
vol146人と環境に優しい農業 2021/6/30
vol145環境に優しい再エネの活用 2021/5/28
vol144循環型社会(4R)の実現へ 2021/4/30
vol143食品ロスをなくそう! 2021/2/25
vol142SDGsの推進 2021/1/31

2020

vol141多様な生態系を守る 2020/12/28
vol140快適な暮らしを実現 2020/10/28
vol139豊かな世界へSDGs実践 2020/9/28
vol138目指すべき未来 Society5.0の社会実現に向けて 2020/8/29
vol137環境守る森林、林業 2020/6/29
vol136自治体が挑む環境問題 2020/5/29
vol135持続可能な社会へ力添え 2020/4/30
vol134電動車で代替エネルギー活用 2020/2/27
vol133エコに通じる食、健康 2020/1/31

2019

vol132ごみの減量化に向けて 2019/12/26
vol131景観守り、地域活性化 2019/10/29
vol130環境ビジネス最前線 先駆的な再エネ活用 2019/9/27
vol129新たなステージ迎えた環境とビジネス 2019/8/30
vol128SDGs(持続可能な開発目標)を知り実践しよう 2019/6/28
vol127できることから温暖化防止 2019/5/27
vol126環境保全型農業の実践 開かれた農業セクターの可能性 2019/4/25
vol125自治体が挑むエネルギー政策 バイオマス発電の取り組み 2019/2/28
vol124山を守る 温暖化防ぐ取り組み 2019/1/30

2018

vol123対策広め、温暖化防止 地域で活躍するサポート活動 2018/12/27
vol122下水から発電 秋里下水処理場バイオマス発電所 稼動から1年 2018/10/30
vol121放置竹林の荒廃・拡大防げ 2018/9/26
vol120エコ活動28年 地域に共感の輪 2018/8/30
vol119雑草が生えない有機米栽培 2018/6/28
vol118循環型社会を目指して 2018/5/29
vol117人と地球に優しいエコな山村暮らし 2018/4/26
vol116住宅用太陽光発電「2019年問題」 買い取り満了 どう扱う!? 2018/2/27
vol115市民、企業、行政代表鼎談 2018/1/29
 
vol.179 地球と人に優しい暮らし


2024.5.30

 脱炭素を推進するため、断熱リフォームを含めた快適な省エネ住宅化への関心が高まっている。木を育てて使う循環型の家づくりや、太陽光など再生可能エネルギーの活用も、地球と人に優しい暮らし実現に向けた大きなテーマの一つだ。


木の住まい普及へ 県産材の活用後押し 建設費助成や啓発イベント

 地元の木を使い、住む人にも環境にも優しい家づくりを−。木造住宅は住まいとしての快適性や安心感に加え、環境への貢献度も高い。鳥取県内では、県産材を使った木造住宅を普及、推進するための官民の取り組みが進む。

 林野庁の「森林・林業白書」によると、2022年の新設住宅着工戸数に占める木造住宅の割合(木造率)は55・6%。うち一戸建て住宅では90・9%と高いものの、最も普及している木造軸組工法(在来工法)の住宅での国産材の使用割合は5割程度にとどまる。

 木造住宅は、優れた通気性や調湿機能、設計の自由度の高さなどのメリットがあるほか、内装に木を使うことでリラックス効果も得られる。環境面でも、木材は他の素材に比べ製造時のエネルギー消費が少なく、二酸化炭素(CO2)の排出削減につながる。

 地元の木材を使えば気候風土に合った家づくりができるだけでなく、輸送に伴うCO2排出量の抑制や森林環境の整備、林業などの産業活性化にも貢献する。鳥取県は県産材を使って木造住宅を新築、改修する人に建設費用の一部を助成する「とっとり住まいる支援事業」を実施。県住宅政策課によると、新築住宅のうち約4割が事業を利用しており、県産材の活用を後押ししている。

木を育て、使い、また植える「循環型の家づくり」で環境に貢献(音田工務店提供、コラージュ)
 県内の工務店などでつくる県木造住宅推進協議会は、「木の住まいフェア」などのイベントや会員向けの研修会を通じ、木造住宅に関する広報・啓発活動や人材育成に努める。同協議会の音田猛理事(72)は「木造住宅は、確かな技術で建ててきちんと管理すれば、長く住むことができる。業界全体で造り手のレベルアップを図りつつ、住まい手にもメンテナンス方法や魅力を伝えていくことが重要」と話す。

 同協議会が米子高専(米子市彦名町)と連携して取り組む「環境共生型ものづくりデザイン教育」は、今年で20年目を迎えた。毎年、建築を学ぶ学生が、林業体験や間伐材を使ったものづくりを通し、木の特性や使い方を学んでいる。音田理事は「自分の目で見て、体で覚えることで、新しいアイデアが生まれる。次世代にこの地域の豊かな自然を引き継ぐためにも、木を生かした循環型の家づくりを推進したい」と力を込める。

未来へつなぐ私のチャレンジ 公立鳥取環境大学通信

(3)環境に配慮した建造物
グリーンカーテン、ビオトープ
環境学部環境学科 吉田 暖

 私が環境に配慮した建築に興味を持ったのは、周りにエコを意識した建造物があったからだ。

 私が通っていた小学校では、エコハウスを参考にした建物作りをしていた。例えば、グリーンカーテンやビオトープを作っていた。私の学校でのグリーンカーテンは生徒たちが植えたゴーヤや糸瓜( へちま )で作られていた。

 グリーンカーテンを作ったことによって、日差しを遮ることができ、エアコンを使わずに涼しい環境をつくり、寒色系の色を視覚的に入れることによって体感温度が下がる。これが環境問題解決につながっている。

 ビオトープはメダカやゲンゴロウなどの生物の生息空間になり、野生生物保護や環境保全に取り組んでいた。ビオトープで、実際に生物を観察でき、自然に触れ学ぶ場所としても活用されていた。私の学校は先生主体で環境に配慮した建造物を作るのではなく、生徒主体で作っていた。

 公立鳥取環境大学は、まさに環境に配慮した建造物であると言える。グリーンカーテンやビオトープといった環境に配慮したものがあり、理想郷といえる。私はこの大学で、環境に配慮した建造物などについて学んでいきたい。



わが社の環境(エコ)活動

アイフルホーム鳥取店
(鳥取市湖山町東3丁目福本晴夫社長)
高気密・高断熱な住宅を実現

モデルハウスの外観
 夏も冬も居心地が良い、健康で省エネな住まいづくりに力を入れ、太陽光発電による創エネの需要にも応える。福本社長は「持続可能な社会を目指しながら、心豊かに暮らせる価値ある家を提供したい」と話す。

 トリプルガラスや断熱パネル工法などで、高気密・高断熱な住宅を実現。エアコン1台で家中を適温に保てる。さらに太陽光パネルを設置し、蓄電池や電気自動車、V2Hシステムを活用して、災害時でも電気が使えるレジリエンスの高い住まいになる。

 昨年9月、鳥取市湖山町東3丁目にこれらを網羅したモデルハウスがオープン。家事動線の良さやキッズデザインなど、安全・快適で健康・省エネにも配慮した家づくりを続けていく。

株式会社ホームズ
(倉吉市八屋 牧井健一社長)
温熱的バリアフリーを提案

人にも地球にも優しい省エネ健康住宅
 持続可能な開発目標(SDGs)を企業理念の柱に据え、家づくりを通じて「健康」と「豊かな未来」の実現を模索する同社。「住む人が心から温まる家づくり」をモットーに、NE−ST(ネスト)やZEH(ゼッチ)仕様の高機能な省エネ健康住宅を提案している。

 鳥取県産材を新築全棟に採用し、地産地消の推進に取り組む。また、心地良い住環境を保つため、温度や湿度を絶妙なバランスでコントロールする独自の仕組みを持ち、寒暖差のある季節でも一定の快適な空気を循環。最小限の冷暖房機器で省エネ化と家全体の温度差をなくす「温熱的バリアフリー」をかなえた。

 目指すのは健康、省エネ、安心にこだわり、人にも地球にも優しい家づくりだ。

建販
(鳥取市叶 山内智晃社長)
ゼロカーボンの家づくりへ

地域の木材を利用し、エネルギーの循環と自立できる家を提案
 創業以来、「暮らし方は生き方」をテーマにパッシブデザインに基づいた設計と高いサステナブル性能の家づくりを実践して今年で20年を迎える。

 年間の設計・施工棟数に制約を設けながら、鳥取の地域になじむ暮らしの提案を1棟ずつ丁寧に提供してきた。一貫してきたのは地域材を生かした内外意匠デザインの追求・実践と自然エネルギーを利用した「環境共生住宅」だ。

 中でも一つの屋根から太陽光による発電と太陽熱利用を同時に行う「OMソーラー」を搭載した家づくりが特徴。高い断熱・気密性能を確保しながらZEH(ゼロエネルギーハウス)基準のクリア・全館冷暖房・全熱交換換気と空気清浄を1台のユニットで完結するシステム。電気が高騰する中、家計と地球環境に優しいエコロジーハウスとして、家の性能と住まい手の快適性を両立させている。


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